アグロフォレストリー。最近、耳にすることが増えてきた単語の一つです。
アグロフォレストリーとはAgriculture(農業)とForestory(森林)を掛け合わせた言葉です。
樹木と農作物を一緒に植え、植物同士や生態系の相互作用によって、農業と林業・畜産業を同時に行うことを指します。
従来の農業のように、森林を切り開いて畑を作る必要がないので土地が荒廃する心配もありません。
また、他の植物が土壌のバランスを整えてくれるため、基本的に農薬・肥料は不要なのも特徴です。
コーヒーの木は木陰を好むため、高木のカカオやバナナと混植することが昔から行われています。(大規模な農園では難しいですが)
コーヒーの栽培においてはアグロフォレストリーは相性の良い農法一つです。
写真は昨年の7月に訪問したインドネシアのバリ島のコーヒー農園の様子です。
コーヒーの栽培と一緒に様々な農作物が混植されています。
この写真はコーヒーチェリーのカスを堆肥として使っている様子です。
更に、この農園ではアグロフォレストリーの実践に加えて観光農園として整備するなど先を見据えた取り組みをしています。
こちらの農園のコーヒー豆は残念ながら入荷がありませんが、当店の「自然栽培で育ったコーヒー」はアグロフォレストリーを実践している農園で栽培されたコーヒー豆を選んでいます。
無農薬栽培のコーヒーだけでは世界のコーヒー需要の全てを賄うことはできませんが、少しでも農薬を使わない、減らしたコーヒーの需要が増えるといいなと思って紹介させていただきますね。