コーヒー豆は世界中で栽培されていますが、農作物の中でも農薬の使用率が高いことで知られています。
一般的に綿花、コーヒー、タバコが農薬使用量の多い三大農産物と言われています。
農業の生産性を考えると農薬の全てが悪とは思いません。安くておいしいコーヒーが世界中で飲むことが出来るのは農薬のおかげでもあります。
しかし一方で、コーヒー農園での農薬による健康被害は少なからずあることは事実です。
そして、農園での農薬使用有無で、現地の農作業従事者の健康被害や離職率に大きな違いがあることを聞いたことが農薬不使用で栽培したコーヒー豆に切り替えるきっかけとなりました。
※「栽培期間中に農薬を使わずに育ったコーヒー豆」とは、農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に沿った表現で農薬を使わずに育てたコーヒー豆です。
ガイドラインで「無農薬」という表現は禁止されています。
また、消費者に農薬を使用して栽培した農作物は健康に影響を与える可能性があります。
一般的に殺虫剤などの成分は根から吸収された場合、脂質の多いところに蓄積されます。
コーヒーの場合、それはコーヒー豆に他なりません。
輸入したコーヒー生豆は残留農薬の検査を行います。
基準値以下であることは最低条件ですが、それはあくまでコーヒー生豆の表面の残留値の計測結果なのです。
これらの事実を知った上で、未来の子供たちへ、私たちが出来ることは何かと考えました。
珈琲屋として出来る事、それは農薬を使わずに育てたコーヒー豆の需要を増やすこと。
需要が増えれば、農家さんが農薬を使わないコーヒー豆を栽培するきっかけになり、それが現地の人たちの健康や商売につながり、コーヒーを飲む人の健康や安全につながる。
そして、それは巡りめくってコーヒーを愛する消費者や我々の様な珈琲屋にも幸せをもたらしてくれるのではと想うのです。
SDGsであること
SGDsの3番にあたる「すべての人に健康と福祉を」のターゲット9
「有害化学物質、大気・水・土壌の汚染による病気や死亡を減らす」
を志しています。