2018年6月より販売を開始した禅組子。
熟練の職人が作り上げる精密な組子細工は、釘や接着剤一切使わずに、小さな木片を組み付けていく日本の伝統工芸技術の一つです。
釘を使わないために、独特な加工方法の溝や穴を、材料となる木片に施しています。組子細工は、材料の加工から組み付けまで、0.1ミリの誤差も許されません。機械をはるかに超越した職人の技術が光る世界です。
材料となる木材も、厳選したヒバ材(白色部分)と杉の赤み(黒色部分)を使用。無垢材にこだわっているため、ほのかな木の香りも楽しむことが出来ます。
加工の精密さに驚くだけで無く、見つめているだけで心が洗われる様な静寂すら感じます。これには秘密があります。
一つ目は、ベースとなる麻の葉の文様。麻の葉は葉がまっすぐ伸びることから、すこやかな成長を願う縁起物としても愛されてきました。
また、三角形には古くから魔除けの意味が込められていて、その集合体となっている麻の葉の模様は、古来より魔除けとして用いられるモチーフです。
二つ目は、麻の葉模様で作り出す渦の文様。渦の文様は、エネルギーを象徴しています。渦を形つくる円は、太陽を象徴していると言われ、古今東西様々な文化・信仰の中で用いられて来ました。
三つ目は右肩上がりの文様。家を建て新生活を始める、新たに仕事を始める、家族が増える‥など、人生の節目に更なる成長を願う気持ちを右肩上がりの麻の葉の文様に込めました。
これら文様に込められた願いや想いが二重三重に重なることで、神秘的な想いを感じられるのでしょう。
禅組子は、現代の家庭事情にも配慮がなされています。
サイズは、ご家庭の居室でも設置可能な55cm四方。
重量も約3.4kgと石膏ボード壁でもフック可能な重さ。(フックは許容重量をご確認のうえ、ご自身でお買い求めをお願いします)
また、額縁と透明パネルで装飾されているため、組子細工の間に埃が溜まるといった事も無く、お手入れの手間もありません。
全て受注生産で職人が一つ一つ丁寧にくみ上げるため、1-2ヶ月ほどお時間を頂きます。
ご自身へのご褒美として、また新築祝いや開業祝いなど、人生の転機となる機会に贈り物として、禅組子と過ごす心穏やかな時間をプレゼントされてはいかがでしょうか。