まるたけ堂珈琲では、コーヒー豆の焙煎後は丁寧にハンドピックをしています。
毎朝コーヒー豆を焙煎していますので、ハンドピックも毎日しています。写真はスタッフに撮影してもらった店主の手です。
焙煎する前の生豆の状態でもチェックしますが、焙煎した後には必ず行う作業の一つです。
こんな感じで毎朝オープン前後の時間帯でコツコツとチェックしています。
理由は幾つかあるのですが、主な理由は味に影響する不良豆を取り除くためです。
未成熟の状態で採ってしまった豆は焼き色がつきませんし、焙煎機に残ってしまった前のバッチの豆が黒焦げになって出てくる事もあります。
自家焙煎コーヒー店はこの作業をしている店が多いのですが、していない店もあります。
これまでハンドピックについては、行う事が当たり前すぎて書いてきませんでした。
していて当たり前、プラスマイナスゼロ。やっていないのはマイナスでしかない。
そんな作業を紹介しても仕方ない。と思っていましたが、意外と世間ではそうではないそうですね。
なんで急にこんな話を書いたかというと、お店の考え方の話です。
お店のスタンスをというか考え方も少しずつ紹介できればと思っています。
僕たちはコーヒー豆を販売して、コーヒーをドリップしてお客様から対価を頂いているのですが、コーヒー(コーヒー豆)を売っているお店には2種類のお店があります。
何だと思いますか?
大手チェーンと小規模店?
自分で焙煎する店と焙煎されたコーヒーを仕入れてくる店?
それも正解と思いますが、僕が思うには「コーヒーが好きなお店」と「コーヒーで儲けることが好きなお店」の2種類だと思っています。
「コーヒー」の部分を別のものに置き換えてもらえば、他の業種やお店も同じ事です。
コーヒーが好きなお店は先程書いたハンドピックも当たり前に行います。
なぜならコーヒーが好きだから、美味しいコーヒーを飲んで欲しいから必要な作業と考えています。
コーヒーで儲けることが好きなお店はどうでしょうか?
ハンドピックは時間も手間もかかります。コストでいうと上がる方向でしかない作業です。
しかもぶっちゃけこの作業をサボっても劇的に不味いコーヒーになる訳ではない。
それなら…と考えても不思議ではありません。むしろ影響が少ない因子であれば合理的な考えかもしれません。
でもこの小さな積み重ねって大事だと思うのが、コーヒーが好きなお店の考え方だと思っています。
そして僕たちはコーヒーが好きなお店を目指して毎日コツコツと小さな作業を積み重ねています。
そんなコーヒー屋のコーヒーが飲みたいナァと思って下さる方にコーヒー豆が届くと嬉しいです。
※2022年1月12日のInstagramの投稿を加筆修正しています。
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