想い for Coffee

こだわりの素材で、至福のコーヒーと空間をとどけたい

環境に配慮した豆選び

環境に配慮した豆選び

日本は、コーヒー産地との距離があるのであまり馴染みがないかもしれませんが、コーヒーはお米や野菜と同じ農作物です。その中でもコーヒー豆は、農薬を使う量が多く、諸説ありますが、綿、たばこ、コーヒー豆は農薬の散布量が多いといわれています。意外ですよね。

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妻の影響もあって、もともと無農薬や有機に興味があったので、色々と調べたり、実際に畑を耕したり実践していくうちに、水質・土壌汚染や生産者の労働環境など、コーヒー生産国が抱える問題について知りました。そうしているうちに、できるだけ農薬を使っていないのものを食べたい・扱いたいと強く思うようになってきました。

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今は国別や産地別、生産者別にコーヒー豆を選べるようになりましたが、以前は、国によっても違いますが、豆の大きさや標高別でランク分けすることが多く、生産者の想いや、豆の個性についてあまり知ることができませんでした。しかし2000年代に入ると、スペシャリティコーヒーが流行するようになって、さまざまな地区や生産者さんのコーヒー豆が選べるようになりました。

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栽培方法や味の違いを知り、自分が納得した、こだわりの農園さんのコーヒー豆を使うことで、その農園のコーヒー豆を買う量が増えれば、作る人が潤うことにもつながります。質の良いコーヒー豆の価格が上がれば、そこで働く人たちの労働環境が良くなったりと、現地の人にも喜んでもらえる。そうしたちょっとした取り組みが、海の向こう側でいい循環になっていくのではないかなと。自己満足かもしれませんが、環境に配慮した豆選びを心がけています。

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すべてはおいしいコーヒーのために

すべてはおいしいコーヒーのために

焙煎していると、焙煎している人しかかぐことができない香りがあるんです。焙煎している途中でコーヒー豆に色がついてくると、だんだんと甘く、芳ばしい香りをかげるときが至福の瞬間。また自分が焙煎したもの、つくったものを、お客さまに直接おいしいって言っていただけるときが一番嬉しいですね。あとは、食にこだわりを持つ感度の高い方が、わざわざ遠方から当店にきてくれたりすることもあるので、それを知ったときも嬉しいです。

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お店のこだわりとしては、コーヒー豆は生豆を洗ってから焙煎しています。こんなことを言うと、焙煎をされる方なら少し驚かれるかもしれません。というのも、一般的には現地から届いた生豆を直接焙煎しますが、当店では豆を丁寧に洗ってから焙煎するという独自の工程で行っています。現地で付いた塵や汚れなどは、雑味の元になってしまうのと、冒頭でもお話しましたが、コーヒー豆もお米や野菜と同じ農作物なので、やはり洗ってから口に入れたいという想いが強かったからです。

環境に配慮した豆選び

同業者の方からも、そんな手間のかかることを・・・と笑われてしまうこともありましたが、お店をオープンして3年。当店のコーヒー豆のファンの方も少しずつ増えてきて、自分なりの焙煎方法に自信を持って販売しています。私自身、前職では企業に務めるサラリーマンをしていて、どこかのコーヒー専門店で修行したことがありません。独学で学び、実際に業界で働いていなかったから、常識にとらわれないからこその強みなのかと思っています。独自の焙煎方法など、異業種出身ならではの視点やアイデアを取り入れながら、お客さまの心と身体にくつろぎを与えられるようなお店づくりをしていきたいですね。

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心が穏やかになる空間に

また、食材にこだわるだけではなく、建物や空間にもこだわています。お店のコンセプトが「心と身体にくつろぎを」ですが、やはり食べ物だけではなく、過ごす空間もくつろげる空間にしたいなと思い、「素材」にこだわったお店づくりをしました。ですので、食べ物も建物も、なるべく自然素材を使っています。

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店内には、1950~60年台のデンマークのヴィンテージ家具を多く置いていますが、これらの家具は無垢材がふんだんに使われています。お客さまには、その素材感も楽しみながら、ゆっくり過ごして、くつろいでいただければと思っています。オープンして3年。まだまだ当店を知らない方も多いかと思うので、今後は私達が大切にしている「想い」をもっと発信していければと。今は浜松、地元だけですが、ゆくゆくはまるたけ堂珈琲のことを全国に知ってもらいたいですね。

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Profile
竹村篤人

竹村篤人

Atsuto Takemura

1978年生まれ。静岡県浜松市出身。コーヒー好きが高じて、独学で焙煎を学び、焼き続けています。世界中の産地から選んだ良質な豆をていねいに焙煎し、抽出しています。コーヒーの香り、心地良い音楽、リラックスできる空間で、日常のすき間に、くつろぎの時間を過ごせるようにと思っています。

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