今日、お店のチーズケーキに使わせてもらっている米粉の農家さんである『あぐり佐野』さんのところに行ってきました。
浜松から1時間ほどの袋井市に佐野さんの田んぼがあります。
田植えの真っただ中でお忙しいところ、田んぼを案内してもらいました。
佐野さんご夫婦は自然栽培で農薬や化学肥料を使わずに、しかも日本の古来からある品種改良されていない『あさひ』というお米を栽培しています。
まるたけ堂珈琲ではそのお米を元にした米粉をスイーツに使わせていただいています。
米粉スイーツを試作する過程で、あまり満足のいく出来に仕上がらず、どうしても小麦の代替感がありました。
しかし佐野さんの米粉に出会ったら、バチッとイメージと合致したのです。
さてさて。佐野さんの田んぼ。イメージとしては山奥を想像していたのですが、意外や意外。
田んぼのすぐ近くに住宅とイオンがありました。
この田んぼの周辺にも開発の波が押し寄せていて、イオンに直通する太い道路の建設とイオン近くの田んぼのエリアを宅地開発する話が持ち上がっているだとか。
せっかく作った土地・環境が減ってしまうこと、地元で採れる主食のお米の生産量が減ってしまうのは残念でなりません‥。
また、最近お米について気になった事が報じられていました。
①放射線育種米
放射線をかけて遺伝子の突然変異を起こすことで、品種改良が行われたお米が、普通のお米として流通しようとしていること。
(すでに新潟のコシヒカリは農協を通ったものはこちらになっているそうです。表示義務はありませんので放射能照射されたとの記載はありません。)
例えばカドミウムで日本の土壌は汚染されているところが増えているため、カドミウムを吸収しないように改良した品種ができたそうです。
あきたこまちはこちらに置き換えていくそうです。聞こえは良いですが、他のミネラルも吸収できないことが既に確認されています。
②花粉症緩和米
政府は花粉症の症状を緩和する米(花粉症緩和米)を開発したというのですが、これは遺伝子組み換えのことです。
アレルギー反応という症状を抑えるだけです。
アレルギーを起こしている物質は花粉だけではなく、大気汚染物質も関係していますので、花粉対策だけでは問題解決は難しいのでは、と私は考えます。
こちらの動画、わかりやすく解説してくれています。
ちなみに、お米ではありませんが今後は品種改良して人工的に育てたコオロギを調味料に使う場合でも、『アミノ酸』と表記するだけで良くなるそうです。
佐野さんとこれらについても立ち話しましたが、もう、「そうなんですよ!!!よくご存じですね!!」と。
お互い元看護師。病気で苦しむ人をたくさん見てきましたので、こういう話になると、お互い熱い想いがあり、話が止まらなくなります。
私たちの身体は食べたものでできています。
この様な不自然なものを食べていくことでどうなってしまうのでしょうか。
何より、そのような食べ物で、活力、元気は湧いてくるのでしょうか?
疑問でしかありません。
また、食料を自給できず、輸入に頼ることも明るい未来が想像できません。
地産地消。
地元で採れたものを頂くのが一番自然に添っているのではないでしょうか。
もう、どうしようもない日本になってしまうのではないかと溜息ものです。
一方で、落ち込んでもいられません。
私にできることは何か?
私は米粉のチーズケーキをはじめ、米粉スイーツを作って、それがこうした現状を知るきっかけになってもらえたらと思うのです。
佐野さんのような心意気で農作物を作ってくれている農家さんがいることも知ってもらいたいです。
あぐり佐野さんのお米はオンラインでも購入可能です。自然栽培米は完売していますが、特別栽培米はまだ在庫があるそうです。(2023年5月現在)
『随所に主となれば立処皆真なり』
自分が置かれた境遇や立場の中で、自分が主体となって精一杯努力しましょう。
そうすれば人が真実に出会うことができます。-という禅の言葉です。
これから、この想いを胸に進んでいきます!